この絵を見てピンときた人いるはずです。
ジブリ作品「魔女の宅急便」で、キキが森の中で出会う絵描きの少女ウルスラが描いていた絵のモチーフになった版画が、八戸にあるのです!
わたしはこのチラシを見るまで知らなかったのですが、けっこう有名な話みたいですね。
この版画を見られる教育版画展「虹の上をとぶ船」が、八戸市美術館にて3月20日まで開催中です。
なんといっても入館料が破格ですよね。
一般 150(80)円、大学・高校生 100(50)円、小・中学生 50(30)円
※( )内は20名以上の団体料金 ※市内の小・中学生は無料
1955年に教育における版画の導入が全国的に推進されるなか、1956年から1970年代にかけて八戸市内の中学校で行われた教育版画の実践は、教育美術が多感な時期の子どもたちに何を為せるかを問いかけた試みとして、今も各方面から高い評価を受けています。
指導に当たった坂本小九郎氏は、中学校の美術教師でしたが、養護学級では国語や理科の教科も教えていました。八戸市内の中学校に赴任し、教育の先駆者をはじめ多くの方々から学ぶなか、子どもたちによる共同制作という教育版画の実践を試みるようになります。坂本氏の指導のもと、子どもたち自ら地域に取材した版画作品には、現実をしっかりと見つめ、話し合いを重ねた上でそれぞれが抱いた願いや希望が、豊かな発想とともに表現されています。当館には、この一連の版画群のうち「海の物語」「うみねこのうた」「船」「虹の上をとぶ船」など、多数の作品が所蔵されています。
これらの作品は世界各国でも高い評価を受けており、国内においても、版画集『虹の上をとぶ船』のドキュメンタリー番組が製作されたほか、宮崎駿監督の「魔女の宅急便」に作品の一部が登場したことで知られます。
本展では、今年で「虹の上をとぶ船」制作完結から40年となることを機に、坂本氏による版画教育の最初の実践から、集大成となる「虹の上をとぶ船 総集編Ⅱ」までを展示。時間をかけて取り組まれた、子どもたちの表現力豊かな版画作品を紹介します。
(八戸市美術館ホームページより)
「中学生の版画」と侮るなかれ、表現力半端ないです。鮫中学校の生徒が制作した「海の物語」は、海の町鮫らしく、漁師たちに聴き取りをしてつくられた作品集で、漁師の力強さ、泥くささ、命と隣り合わせで働くことの恐ろしさ、ものすごい勢いで伝わってきます。
ウルスラの絵のモチーフになった版画が含まれる「虹の上をとぶ船 総集編」は、縦1メートル横2メートルの巨大な版画8枚から構成される作品で、大きさだけでなくその版画に込められるストーリーも圧巻でした。3月20日まで開催なので、まだ間に合いますよー!これ150円で見れるんなら超お得です。
ひとりで見るのも親子で見るのもいいと思います。わたしはひとりで見に行きましたが、感受性の強い子どもさんが何を感じるか、それもまた気になるところですね^^ こんなに創造力豊かな子どもを育みつづける八戸、すごい!
見終わった後はそのまま、18年ぶりに復活する「十八日の市」へおでかけするのも楽しそう!
みなさん楽しい3連休を過ごしてくださいね。
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イチエ
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