朝のあいさつ運動
八戸市保育園連合会の川口会長さんが園長をつとめる、長坂保育園さんに
2月の中旬に訪問してきました。
長坂保育園さんの特徴に、ついてお伺いしてみました。
最大の特徴は、「異年齢児保育」で、子どもの時から人づくりと能力づくりの
ために、取り入れて、すでに10年以上経っているそうです。
その「異年齢児保育」のメリットについて、聞いてみました。
長坂保育園では、3歳〜5歳を異年齢児保育を行っており、
2つのグループに分け、それぞれに保育士が数人配置しているそうです。
(他、0~1歳、2歳児クラスあり)
よく、年齢差があるのに「子どもの発達にあわせた保育が十分にできるの?」と
質問を受けるそうですが、ここがとても重要なことなんだそうです。
川口園長先生のお話では、社会では、異年齢でのコミュニケーションが当たり前になります。
だからこそ幼児期のうちに、同学年だけでの遊びや学習体験では、得られにくい「人づくり」を
異年齢児のグループをつくることで育むそうです。そのために、長坂保育園では、
この異年齢児保育を全生活の9割の時間をつくって行っているそうです。
(他園の異年齢児保育を行っている園は、2割、5割くらいが多い)
なぜ、これほどまでに異年齢児に保育に時間をおくのか、聞いてみると
園児の成長や能力差があるからこそ、この教育方法が効果的なんだそうです。
例えば、りんごむきなどができるようになった5歳児は、まだ上手にできない4歳児に
教えるそうです、この教えることでさらに、教えた子がさらに上手になっていくそうです。
5歳児が認められることで、自分に自信をもち、さらに難しいことにチャレンジしていく。
また、3歳児同士のけんかを5歳児が止めにはいったりすることで、学ぶそうです。
園のエピソードとしては、逆に5歳児同士のけんかに、3歳児が止めに入ったこともあり、
異年齢児保育ならではの、出来事みたいです。
さらに、異年齢児保育は、保育士が教えるのでなく、園児が自ら学ぶ、遊ぶように
仕掛けているそうなんです。おにいちゃん、おねえちゃんから遊びながら、いろんなことを
学び、年齢差があってもコミュニケーションが次第に上手になるんですね。
なので、長坂保育園を卒業した園児は、小学校にあがってからも普通に、1年生が2〜3年生の
教室に遊びに行くそうです。またその逆もあるそうです。
なるほどな〜と感心していた私は、このお話をきいていて、思いあたることがありました。
そういえば、小規模小学校では、人数少ないせいで、異年齢児童での教育になっています。
この小規模小学校から、中学校へあがってきた子をみると「なるほど」と思ってしまいます。
落ちこぼれがない、いじめがない、全体的に成績優秀みたいです。
(ウチの高1の長女の中学校の時の感想です。)
異年齢児保育は、この小規模でなくとも大人数でも、グループをつくることで実現しているみたいです。
まさしくこれって、フィランド式教育法と似ていますね
セミバイキング式給食。その日の園児の体調により量の加減を行っている。
食育にチカラをいれており、園の畑で野菜づくりや料理体験も多く行っている。
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アンパンパパ
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